環境アセスメントにおける大気質の簡便予測手法の開発
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概要
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戦略的環境影響評価の導入により,事業計画の早い段階で,複数案の環境影響評価が求められるようになった.計画段階の環境影響評価では,多少精度は悪くても簡便な予測手法が有効である.本研究では,道路事業と火力発電事業の大気質を例に簡便な予測手法を提案した.提案手法は,窒素酸化物と粒子状物質の排出量だけから, それらの濃度を年間の大気拡散シミュレーションを実施することなく算定する.排出量と濃度の関係は既存の環境影響評価図書のデータを解析して求めた.本手法は年間の気象観測を必要としない利点がある.現行の環境影響評価手法との差は気象条件などによって2倍程度であり,スクリーニングや複数案の検討に十分適用可能と考える.また,本手法は緊急を要する災害復旧時のアセスメントにも有効である.
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