浄化槽一次処理槽における堆積汚泥界面上の流速と汚泥貯留の関係
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概要
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汚泥流出実験および数値流体力学(CFD)シミュレーションを行い,浄化槽の一次処理槽における堆積汚泥界面上の流速と汚泥流出との関係を検討した.ピーク流入による汚泥流出実験では,堆積汚泥高さが一定以上になるとSS流出量が増加した.また,CFDシミュレーションの結果,SS流出量が増加した堆積汚泥高さで汚泥界面上の流速が大きくなったことから,汚泥界面上の流速が堆積汚泥の流出に影響するといえる.汚泥界面上の流速には,バッフル下端から汚泥界面までの界面距離が影響し,流入バッフルにおける界面距離が30cm以上あれば,汚泥界面上の流速が抑制されると考えられた.さらに,水深からバッフル長(40cm)と界面距離(30cm)の合計70cmを差し引いた高さまでの堆積汚泥が,貯留可能であると示された.
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