治療過程で視床性痴呆を呈した硬膜動静脈瘻の1例
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
要旨:頭痛を主訴に来院した68歳男性.3年間にわたる硬膜動静脈瘻の治療経過において,頭部CTやMRIのFLAIRおよびT2画像にて両側視床に限局した異常信号域を認めた.深部静脈系のvenous congestionによるvenous hypertensionが疑われた.臨床症状として特徴的な視床性認知症を呈していたが,血管内治療により画像的にも臨床的にも改善を認めた.このような適確な診断と治療により可逆的な病態である一方で,時期を逸することで不可逆的な変化を来すこともありうるため,迅速かつ適確な対応が必要な疾患であると考えられた.
- 一般社団法人 日本脳卒中学会の論文
一般社団法人 日本脳卒中学会 | 論文
- Two cases with aphasia in the left putaminal damage and one case with visuospatial neglect in the right putaminal damage
- Alterations of plasma von Willebrand factor activity and the influence of anti-platelet drugs in acute cerebral infarction
- Carotid endarterectomy plaques correlation of clinical events and morphology.
- Stenting for stenosis of major cerebrovascular arteries.
- Cerebral infarction following antihypertensive therapy.