2006年度輸血関連総括アンケート調査報告―輸血管理体制,輸血療法委員会および血液の適正使用推進に関する調査―
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概要
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2004年度調査,2005年度調査に続いて,輸血管理体制および輸血療法委員会に関する項目を含む輸血医療の総括的アンケート調査を実施した.そして,輸血療法委員会の具体的な活動方法等を示す「輸血療法委員会運用マニュアル」案を同封し,趣旨,有用性や実用性に関する意見を求めた.2004年度調査及び2005年度調査と共通の1,355病院を対象とした. アルブミンの使用状況を輸血部門が把握している施設は,588施設(68.4%)と2005年度調査に比べ急増していた.輸血療法委員会は813施設(93.6%)に設置されていたが,中心となるべき専任の輸血責任医師の存在は増加しているものの122施設(14%)にとどまった. 輸血管理料Iを108施設(13.0%),輸血管理料IIを189施設(22.7%)と全体の1/3以上の医療機関が既に取得していた.また,病床数当りの使用量を2005年度調査と比較すると,新鮮凍結血漿やアルブミンは有意に減少し,赤血球及び自己血の使用量との比も低下していた.また,同封の「輸血療法委員会運用マニュアル」案に対して,輸血療法委員会活動指針として使用する,あるいは一部修正後に利用すると,610施設(77.0%)が肯定的に評価した. 以上より,適正輸血の重要性が浸透しつつあり,上記マニュアルが輸血療法委員会による適正輸血推進の手引きとして有用と考えられた.
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