Clostridium perfringensによるCAPD関連腹膜炎と悪性中皮腫の関連が示唆された1剖検例
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概要
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症例は74歳,男性.腎硬化症による慢性腎不全にて2007年に腹膜透析(CAPD)導入.2010年6月,7月,11月にCAPD関連腹膜炎のため入院,抗菌治療で改善した.2011年1月に再度CAPD関連腹膜炎のため入院.CTにて,脾上極の腫瘤と腹腔内に多発する結節を認めた.悪性腫瘍が疑われたが,全身状態不良のため精査は行わず,腹膜炎改善後は経過観察となった.2011年3月某日,再度CAPD腹膜炎のため入院したが,急激に循環動態が悪化し,同日永眠された.後日,排液から<I>Clostridium perfringens</I>と<I>Streptococcus mitis</I>が培養され,また,病理解剖の結果,腹腔内多発結節は悪性中皮腫の腹膜播種と判明した.CAPD関連腹膜炎が死因となったが,悪性中皮腫とCAPD関連腹膜炎との関連が疑われた非常にまれな症例であったため報告する.
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