熱帯林のエコロジカルサービスを探る―生態研究の接点と統合環境管理プロジェクトへ向けて―:生態研究の接点と統合環境管理プロジェクトヘ向けて
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概要
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熱帯域生態系の資源の持続的利用と生物多様性などの保全を推進するための第一歩として統合環境アセスメントを提唱した。このアセスメントでは,まず対象地の様々な生態系のエコロジカルサーピスに関するデータ収集と,サービスや財に関するデータベースの構築を重要な柱とする。サーピス機能の中には互いに相容れない機能もあるため,これらの背景にある要因聞を整理した上で,様々なサービス機能によって得られる価値が最大限に引き出せるような管理方式を提唱する必要がある。さらにエコロジカルサービスのデータベースを利用し,リスクアセスメント,最適土地利用計画などへ発展性についても検討も重要な謀題である。本稿は昨年(2001 年6 月)に東京都立大において開催した熱帯生態学会公開シンポジウム「熱帯林のエコロジカルサービスを採るj における講演「エコロジカルサービスとは」をもとに,熱帯林のエコロジカルサービスについての紹介や今後の課題について述べたものである。本シンポジウムでは炭素蓄積・吸収機能,水源i函養機能,多様性保全機能などについて,生態学的,経済学的な立場からの専門の研究者の方々にご講演をお願いした。
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