ストレプトマイシンにより無核化したブドウ'藤稔'におけるCPPU加用GA1回処理時期の検討
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概要
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本研究では,開花前にSMを処理した'藤稔'果房のCPPU加用GA 1回処理の処理時期の違いが果粒肥大や果実品質に及ぼす影響について検討した.<BR>1) 満開10日後および15日後に処理を行った場合,ベレーゾン期に関係なく果粒肥大を高めたが,果皮色は,他の処理より1週遅れでL<SUP>*</SUP>値が低下し,a<SUP>*</SUP>値がピークを迎えた.<BR>2) 収穫果実については,いずれの処理区もSM処理しない慣行処理に比べて無核率が高かった.1果粒重は,処理時期が遅いほど大きい果粒になった.果梗長は,満開10日後および15日後処理が慣行処理に比べて有意に短かった.処理時期が遅いほど果皮の紫黒色がやや薄く浅い色になり,果汁糖度が低くなるなどの傾向がみられた.<BR>3) 以上から,開花前にSMを処理した'藤稔'果房のCPPU加用GA 1回処理は,安定した果梗伸長や果皮色から判断して,満開5日後処理が適期であった.
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