超微細粒子含有ポリエチレンフィルムの調製とその性質(第1報)
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概要
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オレフィン系ポリマー(ポリエチレン:PE)に,核物質として多孔質の無機物質を含む超微細粒子(リポソーム;直径約200 nm)を添加してPEフィルムを形成させ,その添加効果を検討した。その結果,CO2を吸収する核物質として多孔質のアルミノケイ酸ナトリウム,PEの結晶核剤としてSodium 2,2'-methylene-bis-(4,6-di-tert-butylphenyl)phosphateを含むリポソーム(CO2吸収剤)をPEに添加したところ,その結晶化度が増加したので,形成したPEフィルムの機械的強度は向上することがわかった。さらに,焼却炉を想定した燃焼実験において,上記のリポソームを含むPEフィルムは,無添加のPEフィルムの場合よりも発生する二酸化炭素の量を約60%削減できることがわかった。
- Japan Society of Colour Materialの論文