横型ビーズミルによる炭酸カルシウムの粉砕性能の評価
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概要
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製紙業界における紙塗工用の重質炭酸カルシウムの湿式粉砕においては,微細化が必要になっているため,エネルギー消費量が格段に大きくなっている。このため,省エネルギーを主体にした動力原単位の低減が強く望まれている。本研究では,ビーズミルを使用した重質炭酸カルシウムの粉砕工程の効率化を行い,動力原単位の低減,および粉砕装置の小型化を目的とした実験を行った。この結果,ビーズミルで炭酸カルシウムの粉砕を行う場合,横型ビーズミルを使用し,最適なビーズ径であれば,単位時間当たりに投入する動力をより大きくすることで動力原単位の低下が可能となり,処理量も向上することがわかった。単位時間当たりの投入動力をより大きくするためには,粉砕室容量当たりに投入することができるエネルギーを大きくすることが必要となり,より大きなモーターが必要となるが,動力制御を行うことで,モーターを小さくすることができ,装置の小型化も可能になることがわかった。
- Japan Society of Colour Materialの論文