界面ゲル化反応法を用いた白金担持シリカ中空粒子の調製
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概要
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油ゲル化剤(N-ラウロイル-L-グルタミン酸-α,γ-ジ-n-ブチルアミド:LGBA)/n-デカン/エタノール/ケイ素アルコキシド(TEOS)からなる4成分混合溶液に水滴を滴下し,界面でゲル形成反応ならびにTEOSのゾル・ゲル反応を進行させることにより,多孔質シリカ中空粒子を調製した。さらに,上記プロセス中の4成分混合溶液または水滴に対して,それぞれ油溶性または水溶性の白金前駆体を添加することにより,シリカ中空粒子壁膜への白金担持を試みた。X線回折(XRD),電子線プローブ・マイクロアナライザー(EPMA)測定の結果,油溶性前駆体であるエチルシクロペンタジエニルトリメチル白金を添加した場合は中空粒子全体に,水溶性前駆体であるヘキサクロロ白金(VI)酸カリウムを添加した場合は中空粒子外のみに白金が担持されることがわかった。すなわち,添加する前駆体の溶解性により担持位置の制御が可能であることが明らかとなった。
- Japan Society of Colour Materialの論文