界面電荷移動機構に基づく酸化チタン光触媒の可視光応答化
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概要
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半導体と吸着分子間の光誘起界面電荷移動の報告から発想を得て,可視光応答型酸化チタンを設計,創出した。その中でCu(II)イオン担持酸化チタンは波長400 nm以上の可視光照射のもと,高い効率(量子収率8.8%)で2-プロパノールを最終生成物であるCO2まで分解することができた。この高い酸化分解活性は,価電子帯に生成する正孔が酸化分解に寄与していること,そして界面電荷移動によって電子が注入し生成したCu(I)は酸素を触媒的に還元できる(おそらく多電子還元)ことに起因すると考えている。
- Japan Society of Colour Materialの論文