側鎖にスピロピラン骨格を有する置換ポリアセチレン類の合成と性質
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概要
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本研究では,光応答性部位としてスピロピラン骨格を側鎖に導入した新規置換アセチレンモノマーを合成し,Rh錯体触媒を用いて重合を行った。生成ポリマーは,重量平均分子量(Mw)6.4×104~7.1×104であり,トルエンやクロロホルムなどの有機溶媒に可溶であった。このポリマーの光異性化挙動について検討した結果,紫外光照射前後のUV-visスペクトルより閉環体(スピロ環)から開環体(メロシアニン構造)への異性化が確認され,これにともない着色現象が観察された。また,TG測定からポリマーの熱重量損失開始温度は,300~350℃と良好な熱安定性を示した。
- Japan Society of Colour Materialの論文