デクスメデトミジン投与中に異常高体温を生じた2症例
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概要
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デクスメデトミジン(dexmedetomidine, DEX)は,ICUにおける鎮静薬として広く使用されている,選択性の高いα2受容体作動薬である。今回我々は,DEX長期投与中に高体温をきたした2症例を経験した。両症例とも,プロポフォールおよびDEXを人工呼吸管理中の鎮静薬として使用した。体温は,DEX投与中に39℃前後まで上昇し,数日間持続した。いずれの症例も,感染性要因を中心とした原因検索を行ったが,熱源は特定できなかった。高体温にもかかわらず全身状態は安定しており,抜管後DEX投与を中止したところ,数時間の経過で体温は低下した。症例2では,再投与による体温上昇を確認することができており,原因は薬剤熱が最も疑わしいと判断した。DEX投与による高体温は,長期投与の適応拡大に伴って問題となる可能性があり,非感染性薬剤熱の原因薬剤として考慮する必要がある。
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一般社団法人 日本集中治療医学会 | 論文
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