劇症型G群レンサ球菌感染症の一症例と薬剤感受性に関する検討
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概要
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症例は38歳,男性。右下腿壊死性筋膜炎による敗血症性ショックでICUに入院した。Ampicillin(ABPC)及びclindamycin(CLDM)を投与開始し,第2病日,右下腿切断手術を施行した。下腿の膿からG群レンサ球菌(group G <I>Streptococcus</I>, GGS)が分離され,菌株はABPC,CLDMに感受性を示し,clarithromycin(CAM),levofloxacin(LVFX),minocycline(MINO)に対して抵抗性を示した。2005~2009年に当院で分離されたGGS 99株の薬剤感受性試験において,CAM(30.3%),LVFX(26.3%),MINO(44.4%)に対する耐性株が多く認められ,ペニシリン系やセフェム系抗菌薬に耐性を示す株も少数(7.1%)存在した。GGSによる劇症型感染症に対しマクロライド系,またはニューキノロン系抗菌薬を使用する際には,耐性株の存在も念頭に置く必要がある。
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一般社団法人 日本集中治療医学会 | 論文
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