急性大動脈解離手術後に発症したと考えられるヘパリン起因性血小板減少症の1例
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概要
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心大血管手術後には,ヘパリンの再投与によりヘパリン起因性血小板減少症(heparin-induced thrombocytopenia, HIT)を発症する可能性もあり,注意を要する。造影CTでStanford A型急性大動脈解離と診断された症例に対して,上行大動脈人工血管置換術を施行した。術後の急性腎不全に対してメシル酸ナファモスタットを使用して持続血液透析濾過や血液透析を施行していたが,術後第11日に低分子ヘパリンに変更したところ,数時間後にショック状態となった。術後第40日に測定したHIT抗体は陽性であった。術中の大量ヘパリン投与後にHIT抗体を生じ,ヘパリンの再投与によりショックとなった可能性が高いと考えられた。
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一般社団法人 日本集中治療医学会 | 論文
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