集中治療における診断群分類に基づいた包括評価と患者重症度の関連
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概要
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【緒言】診断群分類(diagnosis-procedure combination, DPC)を用いた包括評価による診療報酬請求は,集中治療に大きく影響を与えている。我々はDPC導入後,1年間における当院ICU患者について,後向きに検討し,診療報酬と重症度との関連を分析した。【方法】包括評価となった197人の患者の診療報酬について,出来高払いと仮定した場合との差(ΔP)および医療資源投入額の割合(ΔP%)を求めた。重症度をacute physiology and chronic health evaluation II(APACHE II)スコア (A-II)で算出し,ΔP%との分布から,A-IIとΔP%の相関,死亡例,血液浄化例について検討した。【結果】A-IIとΔP%の間には相関はなかった。死亡例(18例)ではA-IIとΔP%には正の相関があったが,ΔP%が+20%以上,-20%以下だったのは各々1例,6例であった。血液浄化例(23例)ではA-IIとΔP%に負の相関があった。このうちA-IIが19以上の7例は,全例死亡した。【結論】集中治療では重症度を考慮したDPCを開発すべきと思われた。
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一般社団法人 日本集中治療医学会 | 論文
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