集中治療室closed化の患者予後への影響
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概要
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重症患者の予後は集中治療部(ICU)の運営形態により影響される。当施設では救急集中治療医学講座が2004年に新設され,集中治療専従医が治療方針を決定するようになった。この運営形態の変更により,患者予後が改善したかどうかを明らかにするため,運営形態変更前後での患者予後を比較検討した。対象は2001~2006年末にICUに入室した2,989名とした。ICU死亡率は,運営形態変更前3年間(前期群)の13.2%に比べ,変更後3年間(後期群)では6.1%と低下した。ICU滞在日数は,前期群の7.4±16.1日に比べ,後期群では5.6±9.7日と短くなった。さらに,48時間以上の人工呼吸管理を必要とした患者サブグループで検討すると,ICU死亡率は前期群23.4%から後期群12.8%へ,ICU滞在日数は前期群23.0±35.4日から後期群16.3±18.5日へと低下した。ICU運営形態の変更により,重症患者の予後が改善した可能性がある。
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一般社団法人 日本集中治療医学会 | 論文
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