神経集中治療における脳保護のあり方と薬物療法の現状
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
集中治療領域では脳を虚血という侵襲から保護するために,これまで様々な方策がなされてきた。これらは,(1)非薬物療法と(2)薬物療法に2分される。脳保護は神経変性防御学(脳を保護するための治療法)に包含される8つの項目が鍵となる。すなわち,(1)手術手技の改善,(2)血圧および脳圧の制御と脳灌流の維持,(3)脳保護のための新規薬物の開発,(4)therapeutic windowを考慮した薬物療法,(5)術中高体温・高血糖の回避,術後低体温療法,再灌流障害の防止,(6)生体にある脳保護機構(虚血耐性現象)の利用,(7)脳機能モニタリングとバイオマーカーの探索ならびに脳指向型集中治療法のさらなる改善,さらに(8)万が一,機能障害が残るときは,神経再生学的なアプローチを行い,将来的には遺伝子治療の導入を組み合わせて,虚血性神経細胞障害の発症を完全または最小限に抑え,神経の再生と機能の回復に努めることである。
- 一般社団法人 日本集中治療医学会の論文
一般社団法人 日本集中治療医学会 | 論文
- タイトル無し
- タイトル無し
- A case of staphylococcal scalded skin syndrome in an adult
- Three cases of hemolytic uremic syndrome due to Escherichia coli O-157 infection in hospital.
- タイトル無し