当院糖尿病地域連携における基幹病院から診療所への紹介システムの有用性に関する検討
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概要
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基幹病院から一方向性に連携医療機関へ紹介した2型糖尿病患者129名の追跡調査を行った.データが得られた患者数は104名.紹介後の期間は3.9±1.4年,紹介時のHbA1cは7.4±1.2%,紹介先での直近あるいは最終のHbA1cは7.3±1.2%で差は認めなかった.また紹介先主治医別では糖尿病専門医と非専門医との間に差を認めなかった.一方,眼科受診状況では専門診療所の75.6%に対し,一般診療所では57.6%にとどまり,専門医のほうが有意に高い受診率を認めた.初期治療により血糖コントロールが安定した後は主治医が専門医でも非専門医でも,HbA1cは一定に保たれていた.専門医と非専門医の違いは眼科受診に代表されるようにきめの細かい合併症管理を行っているかどうかである.この結果は地域における糖尿病疾病管理戦略を立案する上で重要なエビデンスである.
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