経口血糖降下薬による低血糖性昏睡で入院加療を要した27症例の検討
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概要
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2007年4月から2010年3月まで3年間に経口血糖降下薬による低血糖性昏睡で入院加療を要した27名を検討した.平均年齢は79.4±9.4歳と高齢で,HbA1cは平均6.1±0.8%と低値であった.27名中26名でスルフォニルウレア薬(以下SU薬)が使用されており,その内グリメピリドが16例と最も多く,ついでグリベンクラミドが8名,その他SU薬が2名であった.診療を受けている医師は糖尿病専門医が5名で,残りの22名は専門医以外の診療を受けていた.また低血糖を起こした際の体調に,食事摂取不良や嘔吐,下痢などの症状をみたものが19名(71%)と多かった.高齢者にSU薬を投与する場合,低血糖に注意しながら,シックデイの教育が必要であると考えるが,かかりつけ医による診療を受けていることが多く,広く糖尿病診療・教育の啓蒙が必要である.
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一般社団法人 日本糖尿病学会 | 論文
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