Cetuximab併用放射線治療後救済手術についての検討
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概要
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【背景】CetuximabはEGFRを標的としたモノクローナル抗体であり,頭頸部扁平上皮癌に対する使用が報告されている。副作用としてざ瘡や発疹などの皮膚症状が高率に報告されている。Cetuximab使用後の頭頸部手術についてはほとんど報告が無い。【対象】2009年11月から2012年6月の間に国立がん研究センター東病院においてCetuximab併用放射線治療後に行った救済手術5例について検討を行った。【結果】喉頭癌3例,下咽頭癌2例に対して救済手術が行われていた。いずれの症例もCetuximab併用放射線照射72Gyが施行されていた。5例中3例に有茎もしくは遊離組織による同時再建が行われていた。1例に咽頭皮膚瘻,1例に気管軟骨壊死を認めていたが,いずれも保存的に改善した。在院日数は22日~44日であった。1例が肺転移により死亡したが,4例は非担癌生存中である。【結論】今回検討したCetuximab併用放射線治療後の5例において,これまでの救済手術と同様に適切な工夫を行う事によって安全に手術を実施することが出来た。
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