頭頸部進行癌術後創部合併症の予測因子
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概要
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目的:頭頸部進行癌術後創部合併症の予測因子の同定。対象と方法:京都医療センターにて2008年1月から2011年6月の間に手術加療を受けた頭頸部進行癌患者に関する診療録調査を行った。統計学的解析にχ二乗検定およびロジスティック回帰分析を用いた。結果:総症例数は106例(年齢中央値66.4歳,男性84名,女性22名)であった。46例(43.4%)で,術後創部合併症を認めた。予測因子候補として,性別,年齢,ASAスコア,局所進行癌(T4),導入化学療法,両側頸部郭清,遊離皮弁による再建,頸部術野汚染,下顎骨離断・切除,600g以上の出血を選択した。単変量解析の結果,遊離皮弁による再建および頸部術野汚染が術後創部合併症と相関し(p<0.01),両側頸部郭清,下顎骨離断・切除は相関する傾向を認めた(p<0.10)。多変量解析の結果,遊離皮弁のみが有意性(p=0.030,オッズ比3.36)を保った。結論:遊離皮弁による再建は術後創部合併症の独立した予測因子である。
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