stage I・II舌扁平上皮癌の頸部リンパ節後発転移における臨床病理学的・免疫組織化学的検討
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概要
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stage I・II舌癌の頸部リンパ節後発転移症例における臨床病理学的・免疫組織化学的検討を行った。1997年から2006年の期間に琉球大学医学部附属病院歯科口腔外科を受診したstage I・II舌癌症例で外科切除が施行されたもののうち,インフォームドコンセントが得られた55例を対象とした。55例中14例に頸部リンパ節後発転移を認めた。原発巣の腫瘍細胞の増殖活性を評価する目的でKi-67による免疫染色を行い,光学顕微鏡で200倍の倍率で観察し,Ki-67陽性細胞の標識率(Ki-67 Labeling Index)を求めた。Ki-67高標識群は低標識群と比較して有意に頸部リンパ節後発転移を認めた(P = 0.024)。また,D2-40による免疫染色を行い,リンパ管侵襲像および腫瘍周囲のリンパ管数について検討したが,リンパ管侵襲像は観察されず,また,腫瘍周囲のリンパ管数と頸部リンパ節後発転移との間には有意差を認めなかった。このことからKi-67 Labeling Indexは頸部リンパ節後発転移を予測する因子となりえることが考えられた。
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