Tissue Engineeringを応用した下顎骨再建の長期経過観察例の検討
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概要
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生体内吸収性ポリ-L-乳酸(PLLA)メッシュと骨髄海綿骨細片(PCBM)を用いて,Tissue Engineeringを応用した下顎骨再建法を施行し,長期経過観察を行った症例について検討した。<BR>対象は術後6ヶ月の評価で,著効,有効の40例(悪性腫瘍;14例,良性腫瘍;26例)である。下顎骨切除法は辺縁切除;21例,区域切除;16例,半側切除;3例,観察期間は1年~12年(平均6年2ヶ月)であった。<BR>メッシュトレーに起因する有害事象は認められなかった。再生骨の吸収は10%未満;32例(80%),10~20%;6例,20~30%;2例で,1年以後の骨吸収は少なく,早期に咬合回復したものは骨化が進む傾向があった。通常義歯装用は21例,さらに歯科インプラント植立は5例であった。本法は下顎骨の良好な形態と機能回復を計ることが可能で,手術侵襲が少ない。義歯装着や歯科インプラントによる咬合や咀嚼機能の改善が期待できる。
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