Muscle bow traction法を中心とした顔面神経麻痺の治療
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概要
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陳旧性顔面神経麻痺例では笑いの再建が重要となり,神経血管柄付き筋肉移植術が理想的な手術法であるが,高齢者や長時間手術を望まない症例,予後の悪い例では他の術式も適応となる。Muscle bow traction(MBT)法は侵襲が少なく手術手技が比較的容易であることから考慮すべき術式である。その機序は咬筋にかけた筋膜が咬筋を弓状に引き,咬筋を緊張させると口角が引かれるというものである。今回MBT法と他の静的手術法を組み合わせ陳旧性顔面神経麻痺14例に適応し,また頭頸部の悪性腫瘍を顔面神経と合併切除した14例に即時再建として適応した。陳旧例でHB法評価が可能な13例全てで改善した。また,口角可動は全例で認められ,3から10mmであった。MBT法は侵襲が少なく手技が容易でありながら良好な結果を得ることができ良い方法と考えられた。
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