舌口腔底再建における工夫
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概要
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舌口腔底切除では残存組織の機能を最大限に引き出すような再建が必要となる。今回,我々の舌口腔底再建の工夫について報告する。<BR>対象:舌口腔底癌で切除後即時再建を行った110例を対象とした。再建組織は腹直筋皮弁61例,前腕皮弁33例,その他16例。<BR>再建における工夫:目標は隆起した舌形態をつくることで,口腔底欠損部へ十分な組織移植を行い,術後に皮弁沈下を予防するために口腔底隔膜を再建することが重要となる。舌側方欠損では残存舌を十分に伸ばし縫合すると舌尖の動きを妨げない。舌根部のボリュームを得るために,皮弁の一部を脱表皮し舌根に充填する。デザインは紡錐形であるが,腹直筋皮弁では皮下組織の多い臍周囲を舌根部へ,皮下の薄い部分を舌可動部にあたるよう縫合する。前腕皮弁では大きく紡錐形をデザインし,皮弁の近位部分を脱表皮して口腔底へ充填する。舌2/3切以上では腹直筋前鞘で口腔底隔膜を再建し,喉頭挙上する。
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