下咽頭癌症例の郭清転移リンパ節の病理所見と追加治療の選択
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概要
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下咽頭癌167例総転移リンパ節数544個を対象とし臨床病理組織学的に検討した。pN(+)が1個以下であった69例中4例(6%),pN(+)が2個以上であった98例中15例(15%)に遠隔転移を認めた(p < 0.05)。2次濾胞消失を認め照射を行った41例中3例(7%),行わなかった35例中8例(23%)に再発を認めた(p = 0.051)。2次濾胞消失を認めた76例中15例(20%)認めなかった45例中2例(5%)に遠隔転移を認めた(p < 0.05)。穿破浸潤を認め照射を行った52例中5例(10%),行わなかった11例中6例(55%)に頸部再発を認めた(p < 0.01)。脈管内浸潤を認めた18例中11例(61%),認めなかった103例中6例(6%)に遠隔転移を認めた(p < 0.01)。<BR>2次濾胞消失や穿破浸潤を認めた症例に対しては術後照射,pN(+)2個以上,2次濾胞消失,脈管内浸潤を認めた症例に対しては補助化学療法が必要と考えられた。
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