舌へん平上皮癌の臨床病理学的所見と口腔内超音波所見との関連について
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概要
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舌扁平上皮癌29例を対象として,原発巣の超音波所見(US所見)と臨床病理学的所見の関連を検討した。US所見と病理組織学的所見との関係では,USの境界が不明瞭な症例や形態が楔型の症例に癌細胞の浸潤性が強いものが多く認められた。組織学的深達度とUSによる深達度の関連では,有意な相関関係が認められた(P<0.001)。USによる深達度が4mm以上の症例に頸部転移が認められた。以上のことから,舌扁平上皮癌における原発巣のUS所見は,腫瘍と宿主間の境界の状態を反映し,深部の切除範囲の設定や,頸部郭清術の選択に際し有用な情報を提供するものと考えられた。
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