T1,T2喉頭癌の治療成績と喉頭機能保存の検討
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概要
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1989年から2003年までに当科で一次治療を行った喉頭癌T1, T2症例129例を対象に治療方法, 予後, 機能温存について検討した。対象は男性123例, 女性6例, 平均年齢66.7 (37~89) 歳であった。治療方針は基本的に放射線治療であるが, T2症例を中心に喉頭保存率を高めるためFAR療法, CBDCA, DOCの化学療法併用放射線治療やレーザー治療をを行った。Kaplan-Meier法によるT1, T2症例の5年生存率は94.7%, 94.8%, 5年喉頭保存率は97.1%, 72.3%であった。亜区域別 (声門癌, 声門上癌) の5年生存率は96.7%, 87.0%, 5年喉頭保存率は94.7%, 57.2%であった。特に声門上癌T2症例ではFAR療法, CBDCAを用いた化学療法併用放射線治療でも喉頭保存率が改善しないことから, DOCを用いた化学療法併用放射線治療や過分割放射線治療など治療上の工夫が必要と考えられた。
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