腹部救急疾患に対する栄養管理とNST(栄養サポートチーム)の関わり
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概要
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要旨:今回,腹部救急疾患に対してNSTが関わりを持った症例を中心に,実際の栄養管理の流れとこれまでの活動状況,問題点について報告する。対象は,2010年4月から2012年3月までにNSTが栄養サポートを行った症例とした。男性9名,女性3名,平均76歳(35~100),平均のNST回診数は5.8回(2~20)であった。対象症例は,消化管穿孔が7例,腸閉塞が4例,腸間膜血栓に伴う短腸症候群が1例であった。NST介入時は中心静脈栄養投与が6名であったが,NST介入終了時には経口摂取が8名と増加していた。いずれの症例も軽快退院あるいは転院し得た。腹部救急疾患は,周術期には腸管が使用できないことが多く,静脈栄養が中心となることが多いが,腸管が使用可能と判断されれば積極的に経腸栄養への移行を提案している。問題点としては,関わりまでの期間までに少し時間を要していることがあげられた。
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