B型インフルエンザ罹患後に非痙攣性てんかん重積状態をきたした1例
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概要
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症例は24歳女性である.B型インフルエンザ罹患後,第9病日に意識障害をきたした.痙攣はみとめなかったが,脳波にててんかん性放電が持続しており,非痙攣性てんかん重積状態(non-convulsive status epilepticus; NCSE)と診断した.インフルエンザ脳症をうたがいステロイドパルス療法をおこない,その後プレドニゾロンの経口投与をおこなった.NCSEに対しては抗てんかん薬の投与をおこない,意識状態および脳波所見の改善をみとめた.NCSEの原因として,インフルエンザ脳症,あるいは元々てんかんの素因がありインフルエンザ感染によって惹起された病態が考えられた.
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