経皮的カテーテル心房中隔欠損孔閉鎖術により前兆のある片頭痛が消失した1例
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概要
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症例は38歳男性である.8年前より前兆のある片頭痛があった.MRIで陳旧性脳梗塞巣があり,経食道心臓超音波検査で右左シャントを証明した.心臓カテーテル検査の結果をえて,陳旧性脳梗塞巣は心房中隔欠損に関連したものと診断した後,AMPLATZER® Septal Occluderをもちいた閉鎖術をおこなった.術後,右左シャント量は著減した.術後2年の経過中に片頭痛はなく,MRI上の新規脳梗塞もなかった.本症例は,前兆のある片頭痛には右左シャントが関与するものが存在することを支持し,心房中隔欠損症であれば同デバイスによる閉鎖術が有効である可能性を示した.
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