侵襲的陽圧補助換気導入後の筋萎縮性側索硬化症における意思伝達能力障害―Stage 分類の提唱と予後予測 因子の検討―
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概要
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筋萎縮性側索硬化症(ALS)例の意思伝達能力による分類を作成,検討した.侵襲的陽圧補助換気(TPPV)導入した29 例を,経過中の意思伝達能力により,stage I:文章にて意思表出が可能,stage II:単語のみ表出可能,stage III:yes/no のみ表出可能,stage IV:残存する随意運動はあるがyes/no の確認が困難なことがある,stage V:全随意運動が消失して意思伝達不能な状態,に分類.Stage V にいたった例は発症から呼吸器装着までの期間が短く,家族性ないし遺伝子変異例が多かった.急速に運動障害が進行し早期にTPPV 導入となる例は,その後の進行も早い可能性がある.
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