Totally locked-in state患者の脳と脊髄における障害部位と保全部位
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概要
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完全閉じ込め状態(TLS)の筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者(ALS-TLS)と意思疎通をおこなうことを最終的な目的として,どのような感覚がALS-TLSで保たれている可能性があるか,剖検例神経系の種々の感覚経路の保全/障害状態を神経病理学的に検索した.結果は,ALS-TLSでは,視覚路,辺縁系(嗅覚路)などは保たれる傾向を示した.一方,体性感覚路,聴覚路,味覚路などは強く障害されていた.ALS-TLS患者との意思疎通と,意思疎通のためのBMIの開発と使用には,これらの所見を踏まえた入力方法を工夫する必要がある.
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