外転眼に注視方向性の粗大な水平性眼振をともない,中枢神経障害の関与が示唆された急性外眼筋麻痺
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概要
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症例は61歳の男性である.下痢をきたした約10日後に複視で発症し,全外眼筋麻痺に進展した.経過中,両側方注視時の外転眼に粗大な眼振がみられ,眼球運動制限は外転が比較的保たれていた.IgG抗GQ1b抗体が陽性であった.急性外眼筋麻痺は末梢性の障害が推定されているが,本例では中枢病変の合併が示唆された.
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