日本人clinically isolated syndrome患者の脳MRI所見
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概要
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日本人clinically isolated syndrome(CIS)患者21例の脳MRI所見を,多発性硬化症(MS)患者の発病時8例と比較した.CISではBarkhof基準の4項目のいずれにも該当しなかったのが11例,1項目のみが7例,2項目が3例であった.MS患者の最初のエピソードでは,Barkhof基準のいずれにも該当しなかったのが1例,1項目が3例,2項目が3例であった.1例のMS患者が発病時に3項目以上を満足した.将来,MSに進展するか否か不明のCIS患者だけでなく,将来,MSに進展する患者でさえ日本人患者では発症時の脳MRI所見が乏しいことが示唆された.
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