神経疾患における公的研究費による大規模多施設共同試験実施システム構築の必要性:米国のcooperative groupの仕組みより
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
臨床研究の中でも,規模の大きな多施設共同臨床試験を効率よく実施するためには,十分な人材と資金をふくむ支援組織基盤の整備が必須である.現在,日本国内では支援体制の不備のために,多施設共同臨床試験の実施が困難な状況にある.一方,米国は1980年代より臨床試験実施のための基盤整備に公的資金を投入し続けており,世界的なモデルともいえる組織作りをおこなってきた.そのひとつがcooperative groupの仕組みで,臨床現場からのアイディアをうまく取り込んで臨床試験を計画し,信頼性の高い試験を効率よく実施することができる.日本でも同様のグループはあるものの,一部の疾患領域にかぎられているため,普及の努力が必要と思われる.
- 日本神経学会の論文
日本神経学会 | 論文
- 書字動作の神経科学 : 書字運動の計算理論モデルを中心に
- 重症筋無力症に合併した難治性バセドウ眼症の1例
- 神経サルコイドーシスの診断基準案
- 大腸癌とその転移にともなう凝固線溶系の異常により脊髄円錐部出血をきたした1例
- 垂直性共同視麻痺を呈した両側延髄内側梗塞の1例