Villaret症候群を呈した内頸動脈解離の1例
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概要
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症例は50歳の中国人男性である.2010年4月上旬頸部痛が出現,その後数日して構音障害,嚥下障害を自覚し当院受診.左IX~XII脳神経麻痺,Horner徴候(Villaret症候群)をみとめた.頭部MRIではあきらかな脳梗塞はなく,左内頸動脈解離をみとめるのみであった.抗凝固療法,抗血小板療法を開始し症状は徐々に改善し,第31病日自宅退院.これまでVillaret症候群のみを呈した内頸動脈解離の報告は少ない.下位脳神経麻痺の鑑別に内頸動脈解離を加える必要がある.
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日本神経学会 | 論文
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