高齢初発非けいれん性全般てんかん重積状態の1例
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概要
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症例は78歳女性である.75歳時意識消失をともなう全身けいれん発作を初発.78歳の5月,両上肢のミオクローヌスが覚醒後に2~3回みられた.6月下旬にふらつきが強く3日間入院,安静にて軽快.7月中旬にふたたびふらつきが出現し当科初診.JCS 2の意識障害,軽度体幹失調がみられた.血液,脳脊髄液,頭部MRIに異常なし.脳波で持続1~2秒の全般性棘徐波・多棘徐波複合が2~4秒おきに出現.非けいれん性全般てんかん重積状態と判断しジアゼパム5mg静注にててんかん性放電消失,以後バルプロ酸400mg/日投与をおこない症状は改善し発作間欠期てんかん性放電も著減した.高齢発症の非けいれん性全般てんかん重積状態はまれであり若干の考察を加え報告する.
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日本神経学会 | 論文
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