超低体温下弓部大動脈人工血管置換術後に発症した進行性核上性麻痺類似症候群の1例
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概要
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症例は57歳男性である.超低体温循環停止下人工血管置換術を契機に,急性発症の核上性眼球運動障害,動作緩慢,頸部ジストニアなど進行性核上性麻痺(PSP)に酷似した症候を呈した.嚥下障害は一時的に改善したが,その後に再悪化.抗パーキンソン病薬の内服下において,その他の症候は非進行性であった.発症前より中脳被蓋部の萎縮が存在していた.本例は,胸部大動脈関連の低体温下手術後に急性発症するPSP類似症候群の本邦初の報告である.
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