虚血性脳血管障害発症前の抗血栓薬内服状況の検討
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概要
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当科に2008年10月から2009年9月までの1年間に入院した虚血性脳血管障害患者連続例を対象に,脳卒中データバンクをもちいて,発症前の抗血栓薬内服状況を後ろ向きに検討した.脳梗塞初発時点で17.6%(心原性26.0%,非心原性14.5%)の患者がすでに何らかの抗血栓薬を内服していた一方で,2回目再発時40.3%(同43.8%,39.2%),3回目再発時40.0%(同83.3%,11.1%)の患者が抗血栓薬を内服していなかった.虚血性脳血管障害の既往があっても,心原性,非心原性ともに再発直前に抗血栓薬を内服していない患者が多く存在しており,抗血栓薬内服継続の必要性についての啓発が重要である.
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