特発性血小板減少性紫斑病に関連した多発単神経障害の1例
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概要
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症例は78歳男性.某年7月,左前腕に紫斑が出現.血小板数1.1万/μl ,血小板関連自己抗体陽性であり,特発性血小板減少性紫斑病と診断された.翌月初旬より左手指および左下腿の脱力と異常感覚,両下腿外側の異常感覚が出現した.来院時所見では,左尺骨神経領域の感覚障害と筋力低下,両側浅腓骨神経領域の感覚障害,左前脛骨筋の筋力低下をみとめ多発単神経障害の病像を呈していた.ステロイド治療による血小板数の増加とともに脱力,感覚障害も改善した.特発性血小板減少性紫斑病に関連した多発単神経障害と考えられ,免疫学的機序による障害が推察された.
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