リポ蛋白(a)の著明高値をみとめた脳静脈洞血栓症の1例
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概要
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症例は28歳男性である.頭痛・複視で発症し,頭部造影CTで右横静脈洞から上矢状静脈洞にいたる脳静脈洞血栓症と診断した.抗凝固療法により症状は改善し,血栓も退縮した.既知の血栓性素因や誘因は否定されたが,リポ蛋白(a)[Lp(a)]が142mg/dl と著明高値であり,本症例との関連がうたがわれた.母親も45mg/dl と高値であった.原因不明の脳静脈洞血栓症でリポ蛋白(a)の測定も考慮すべきである.
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