シンポジウム11‐4 脳梗塞臨床の第一線における問題点:Branch atheromatous disease(BAD)をどう考え,どう対処するか BADをどう治療するか
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概要
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分枝粥腫病BADはわが国では欧米にくらべ頻度が高く,多くが治療抵抗性で進行性増悪の経過を辿ることが特徴である.BADにおける危険因子・背景因子と進行性増悪に関連する因子は多岐にわたり,病態の解明を困難としている.アテローム血栓性脳梗塞・ラクナ梗塞に準じた画一的な抗血小板療法では進行性増悪を予防できず,機能予後も改善しない.現状では白質傷害の進行抑制を考慮した多剤カクテル療法により機能予後の改善が期待できる.BADに関して今後さらなるエビデンスの蓄積が重要である.
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