左中前頭回後部限局性梗塞により不全型Gerstmann症候群・超皮質性感覚失語を呈した65歳男性例
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概要
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左中前頭回後部限局性梗塞により,高度の失算と失書(不全型Gerstmann症候群)および超皮質性感覚失語を呈した65歳男性,右きき症例を報告した.症例は右手のしびれ感・脱力・呼称障害で発症.高度の失算・失書および病初期に超皮質性感覚失語をみとめ,頭部MRIで左中前頭回後部の限局性梗塞と診断された.発症23日目の123I-IMP SPECT(Single photon emission computed tomography)でMRI病変を中心にその前方の前頭葉広範領域,さらに同側下頭頂小葉(縁上回,角回)周囲,大脳病変の反対側小脳に血流低下をみとめた.これらの病巣が不全型Gerstmann症候群および超皮質性感覚失語発現に関連していると考えた.
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