右半球病変により純粋失書と道順障害を呈した1例
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概要
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右頭頂葉出血の後,純粋失書と道順障害を呈した69歳男性の右きき例を報告した.自発話,聴理解,読解は保たれ,字の想起は良好であるが,字画のゆがみ,脱落,付加をともなう書字障害がみとめられた.旧知の場所で道に迷う,道順を説明できないなどの道順障害をともない,脳出血を契機に純粋失書と道順障害が生じたと推察した.本例は交叉性に生じた純粋失書で、書字行為実現過程における右頭頂葉の関与が示唆された.
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日本神経学会 | 論文
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