11年の経過を経て再発した無菌性髄膜炎をともなう亜急性壊死性リンパ節炎の1例
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概要
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11年という長期間の寛解期の後,再発した無菌性髄膜炎をともなう亜急性壊死性リンパ節炎の29歳男性例を経験した.初回も今回もリンパ節の腫脹は,頭痛・発熱より遅れてみられた.脳脊髄液は,初回には入院時より細胞数増多がみられたが,11年後の再発時には,入院の1週間後に細胞数増多が明らかになった.初回・再発時ともに,ステロイド薬内服後,頭痛・発熱はすみやかに改善した.ともに再発時に一過性の血清IgEの増加がみとめられており,長期間の寛解期がみられたこと,ステロイド薬が著効したことなどから,病態に免疫学的背景の関与が示唆される.
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