北海道中部・南東部におけるウズラの繁殖期の生息状況
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概要
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1976~2009年に北海道中部・南東部の調査地823区画,調査路928か所のうちウズラが観察されたのは胆振地方東部,石狩・空知地方,十勝地方の23区画,24か所であった.このほか文献などに同時期の記録が16区画あった.生息環境では草原と農耕地だけで観察され,出現頻度はそれぞれ10.4%, 3.8%で,ウズラが観察された農耕地には必ず採草地やムギ畑があり,その割合は18,75%(平均47.1,標準偏差19.0)であった.標高では,大部分が標高400m以下で観察された.34年の調査期間中,ウズラは1987年までと1998年以降には観察されたが,1988~1997年の10年間は1991年を除いて観察されず,出現率は1990年代には低くなったが,2000年代になって高くなり,生息数回復の傾向がみられた.
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