臭化メチルおよびヨウ化メチル蒸気の空気,窒素および酸素に対する拡散係数
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概要
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臭化メチル(CH3Br) およびヨウ化メチル(CH3I) の蒸気の乾燥空気、窒素および酸素に対する拡散係数を、温度範囲303~453Kにおいて大気圧下でTaylor分散法を用いて測定した。臭化メチル、ヨウ化メチルとも、乾燥空気を窒素または酸素で置き換えても拡散係数の値は事実上変化しないこと、および、ヨウ化メチルの拡散係数は臭化メチルに比べて系統的に約11%小さいことがわかった。また、ヨウ化メチル-酸素系については、453Kにおいてヨウ化メチルの熱分解の影響がみられた。測定結果は、D=ATBの形の相関式で再現することができる。ここで、D(cm2s-1)は101 325 Pa (1 atm )における拡散係数、T(K)は絶対温度である。係数AおよびBの値は、臭化メチル-(空気、窒素、酸素)系に対してはA=5.57×10-6、B=1.76、ヨウ化メチル-(空気、窒素、酸素)系に対してはA=5.26×10-6、B=1.75である。
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