右肺上葉切除後,左残存肺に完全無気肺を呈した異時性多発肺癌に対し残存肺全摘(completion pneumonectomy)を施行した1例
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概要
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肺癌症例において,異時性に多発する病変を認めた場合,それが多発肺癌なのか転移なのかを厳密に診断することは時に困難である.また再手術であっても根治性を十分考慮した術式が選択されるべきである.今回我々は両側肺癌術後経過観察中,左残存肺の完全無気肺を呈した異時性原発性肺癌を経験した.腫瘍をレーザー焼灼することで,左上葉支の再開通による縦隔偏位及び患者の呼吸状態を改善した後,残存肺全摘(completion pneumonectomy)を施行した症例を報告する.
- 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会の論文